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Dies irae PANTHEON -ディエス・イレ パンテオン-

World

神座(しんざ)

神となった存在、またはその統治世界や法則を指して神座と言う。
神とは森羅万象そのものであり、すなわち宇宙という生命体。
ゆえに星も、自然も、そこに生きる者たちも、すべては神の一部にすぎない。
個人の細胞がすべて同一の遺伝子を持つように、神となった者の気質や属性にその時代の万象は支配される。
よって、覇者たる神は複数同時に存在することが原則不可能。新たな神が誕生するごと、覇権を賭けた殺し合いが発生し、勝者が己の理想で宇宙を創る。
それが神座世界の要諦で、現在七代目までの神と法則が確認されている。

第一神座・善悪二元真我(アフラマズダ)

「すべては人の心が織りなす綾模様。それを美しいと私は思った」

神の名は真我(しんが)。
史上初めて座を握った初代であり、その法則はすべての生命が善と悪の二極に分けられ、争い合う世界。
仮にどちらかが一方を滅ぼしても次の瞬間に価値観が逆転し、昨日の善が今日の悪となるため戦いは終わらない。
正義の流転という、神座世界を縮図化したような理と言える。

第二神座・堕天無慙楽土(パラダイスロスト)

「罪と罰を抱いて生きろ。それが人だ」

神の名は無慙(むざん)。
真我を倒して座を奪った二代目の神であり、その法則はすべての生命が原罪という根源的な業を持つ世界。
ゆえに歯止めの利かない欲望は肥大を極め、文明の発展と比例して凶悪な犯罪が吹き荒れる混沌の時代と化す。
それは悪を喰らう悪の楽園。
力こそがすべてを決する大罪人たちの蠱毒は無慙無愧で、恥もなければ悔いもない。

第三神座・明星悲想天(ツォアル)

「白く、白く、塩の純白に染まれ」

神の名は明星(みょうじょう)。
無慙を倒して座を奪った三代目の神であり、その法則はすべての生命から罪業を拭い去り、浄化された世界。
完全なる善の世界を実現し、争いを消し去るため、人の個性というものを排除した群体的構造のディストピア。
強迫神経症めいた潔癖さと殺菌による塩の牢獄——というのが明星の世界である。

第四神座・永劫水銀回帰(オメガ・エイヴィヒカイト)

「私に未知を見せてくれ」

神の名は水銀(すいぎん)。
明星を倒して座を奪った四代目の神であり、その法則はすべての生命が無限ループする世界。
死後という概念を生み、時間軸にも干渉することで多元宇宙的な領域にまで支配を広げた、神座世界における中興の祖。
歴代最長の在位期間を誇る。